「しゅしょうぎ」は、道元(どうげん:1200-1253)禅師のお言葉を集めて作られた曹洞宗の基本聖典です。仏教の要点を全31節にまとめて「ブッダの教えとは何か」を解説しています。
皆さまに仏教とのご縁を深めていただきたいと願い、古文形の『修証義』を現代語に翻訳しました。卒業論文で初めて試みて以来、この作業はわたくしのライフワークになりつつあります。わたくしの等身大の『修証義』としてご覧いただければ幸いに存じます。
正雲寺副住職 無聖(むしょう)
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【第5節 現代語訳】
善の行いには楽の報いが、悪の行いには苦の報いがあります。では、報いはいつやって来るのでしょうか。その時期は三つです。第一は順現法受(じゅんげんほうじゅ)。あなたの行いの報いが、あなたが生きている間にやって来ることです。第二は順次生受(じゅんじしょうじゅ)。あなたの行いの報いが、次の世に生まれ変わった時にやって来ることです。第三は順後次受(じゅんごじじゅ)。あなたの行いの報いが、次の次の世以降にやって来ることです。結局は未来永劫に、報いが消滅することはありません。この三つの時期を「三時(さんじ)」といいます。ブッダの教えを学ぶには、初めにこの「三時」を信じることです。「行いの後には必ず報いがある」という理(ことわり)を信じない者は悪に走ります。そして生きながら地獄に堕ちるか、または来世以降に地獄に堕ちて、激しい苦しみを受けることになるのです。