人の欠点が気になることがあります。それによって腹を立てたり、思い上がったりします。昔の言葉に「他人の目の中にあるおが屑(くず)はよく見えるのに、自分の目の中にある丸太には気づかない」とあります。これは、わたしやあなたに限ったことではなく、いわば人類共通の悪い性質と言えます。行き着くところは、争いと差別の世界です。一刻も早く、そこから抜け出てください。
ブッダは「他人のすること、しないことを見てはいけません。自分のすること、しないことを見なさい」と説かれました。人を裁けば、あなたも必ず裁かれます。そもそも私たちは、すでに家族、友人、隣人、部下と上司、神さまと仏さまから大目に見てもらっている身なのです。自分はたくさんの事を大目に見てもらっているのに、他人のささいな事を大目に見ないとはどうしたことでしょう。人の欠点が気になる時は、身のほどを知ることも大切です。
正雲寺副住職 無聖(むしょう)
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