こう言うと、「失敗したり人を傷つけたりするのは、ダメな自分がやったことだから、みんなは温かい心で大目に見てほしい」などと都合よく解釈する人がいます。「自分は不完全のままでいい。でもみんなは完全でいてください」と、わがままを言っているようなものです。
「ダメな自分を丸ごと愛する」とは、仏さまの前では自分も人も同じくらいダメな存在だと知ることです。だからこそ、お互い様の心で人の過ちを許すことができます。「愛は近きより」という言葉があります。身近な人を愛せるなら、遠くの人(すべての人)も愛せるという意味です。あなたにとって最も身近な人・・・それはあなた自身です。自分を愛せる人は他人をも愛せる人なのです。ダメな自分と真剣に向き合う人ほど、人に優しくなります。「わがまま」ではなく「許し」に昇華させてこそ、この言葉が生きるのです。