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私がおすすめしたい仏教入門書

私は、仏教で大切なことは、お釈迦様の教えを自分で実践して、その効果を体感することだと思っています。「なるほど、お釈迦様の言うとおりだった。お釈迦様の教えはこういうことだったのか」と自分で納得することです。この納得の積み重ねが私の信仰を深めているように思います。

頭の中の知識だけで幸せになれるならいいですが、現実はそうはなりません。「怒りを捨てよ」という教えも知っているだけでは意味がありません。怒りたい気持ちを抑えて耐え抜く実践が必要です。ただ私は学問としての仏教を否定するつもりはありません。自分で実践する前に正しい知識を身につけることは大切です。

この本は「仏教のめざすものは何か」というところから始まります。いったい仏教は何を目的にしている宗教なのかを知るところからです。私の知る限り、このような切り口の本は他にありません。その後、なぜそれを目的にしているのか、目的を達成するにはどのような方法があるのかと展開していきます。体系的に語られていますから、初学者が仏教の全体像を理解するのに最適ではないでしょうか。

私は20年ほど前にひと月ぐらいかけて、この本の内容をノートに書き写したことがあります。仏教用語の解説を中心に、自分の体験を投影したり、その時の考えを織り交ぜながらもう一冊の私だけの仏教入門書を作るのです。一度しっかりと腰を据えて学べば、蓄えられた知識がその後の実践の土台になります。少なくとも今日までの20年間は大いに役立ってくれています。

住職代理 無聖