お釈迦様の教えは「この世の全ては原因と条件と結果の関係の中で生まれて変化し消滅する」です。ここから二つの目的が見えてきます。一つ目は、運命や神秘的な力に頼らず、自分の持てる力と眠っている力とを信じて、あきらめずに改善の努力を重ね、生きている間に本物の幸せを得ることです。たとえ過去の悪業の報いに苦しむことになっても、苦しみに負けずに今この時に善い原因を作り、善い条件を選び、そして善い結果を獲得するのです。二つ目は、苦しみの正体を知って苦しみを回避することです。変化し消滅するものに対して、変わらないように望んだり、消滅しないように望んでもそれらが叶うことはありません。この思い通りにしたいのに思い通りにならないことで生じる怒りや失望が苦しみの正体です。苦しみを招く執着心を制御しながら善に生きることで清らかな心を獲得することができます。清らかな心は自分と他人との両者を幸せにします。