
新年明けましておめでとうございます。
皆様のお支えにより正雲寺は464年目の新年を迎えることができました。
僧侶一同、心より御礼申し上げます。
この一年が皆様にとりまして幸多いものとなりますようお祈りいたします。
自分とは関係なく外からもたらされる苦しみがあります。事故、災害、戦争などがそうです。しかし他方では、自分が作り出す苦しみというのもあります。
私たちは、痛み、悲しみ、憂い、怒りを抱き、「なぜこれほど苦しまねばならないのか」と自分に問うことがあります。もし今のあなたがそうなら、仏教を学んでください。信仰としてではなく、学問としてです。お釈迦さまの教えは実に合理的です。神秘や情緒を語らず、常に論理的で明解です。信仰に頼らずとも、それを学ぶ者すべてが智慧を得ることができます。お釈迦さまは「人生は苦しみの連続である。その苦しみを作っているのは執着する心である。執着する心は智慧によって滅ぼすことができる。智慧を獲得するには具体的な方法がある」と言いました。受容・自覚・学び・実践の順で苦しみを減らし無くすことができるというのです。執着する心とは、言い換えれば「自分の思い通りにしたい」という欲求です。苦しみの大半は「自分の思い通りにしたいが、思い通りにならない」という現実から生じます。素直な気持ちで自分の心を見つめましょう。今の苦しみが自分の執着心に起因するなら、原因を外(他人や環境)に探すのはやめましょう。自分の苦しみを正しい智慧によって理解する人は、正しいスタートラインに立つことができます。その人は、正しい道を歩み、正しいゴールに到達します。