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三匹の寺猫

正雲寺の庫裏(くり:お坊さんの住居)には三匹の猫が住んでいます。三匹とも元は野良猫で、私たちが偶然に見つけて寺に迎え入れました。古参の猫はトモ吉(通称トモ)、次にやって来た子は観太郎(通称カンカン)、新参の子はアミタ(通称アミ子)です。トモは私の部屋に、カンカンとアミ子は別の僧侶の部屋に二匹一緒に住んでいます。

トモは甘えん坊ですが臆病な性格です。知らない人が来ると姿を隠します。アミ子が私の部屋に遊びに来ても一目散にハウスに逃げ込んでしまいます。私以外の人にはほとんど気を許さないトモです。それがまた可愛いのです。飼い猫の虜になった飼い主のことを下僕(げぼく:あまり良い呼び名ではありませんね)と呼ぶそうですが、私はそれかもしれません。

カンカンは全身真っ白でとても美しい猫です。捕獲の時、激しく抵抗するカンカンを私が無理やり押さえ込んでケージに入れたため、すっかり恨みを買ってしまいました。いまだに許してもらえません。それでも飼い主である別の僧侶にはべったり甘えていて、いなくなるとずっと鳴き続けます。他の二匹は子猫の時に保護しましたが、カンカンは成猫になってから保護しました。野良の生活が長かったからでしょうか。小さなことにはまったく動じない貫禄をそなえています。たくさんの苦労を乗り越えて心が強くなったのでしょうね。それもあって余計に美しく見えます。

アミ子は最近仲間入りしました。まだ大人になる前のあどけなさが残る子です。トモやカンカンとは性格が全然違います。人見知りせず誰にでも近づいてスリスリします。カナリアのように細く可愛い声で鳴きます。好奇心旺盛で何にでも興味を示し体当たりで向かっていきます。トモに「シャーシャー」言われても、ひるむことはありません。何度も何度も近づいて甘えようとします。「友達になろうよ〜」という声が聞こえてきます。庫裏全体を明るくしてくれる太陽のような子です。

三匹とも正雲寺によく来てくれました。たくさんいたワンコ達がみんな亡くなってしまい、私たちは寂しい思いをしていました。そんな時、抜群のタイミングで三匹のニャンコが立て続けにやって来たのです。予想だにしなかったことです。これを「命のつながり」と言うのでしょうか。お寺では良縁をいただくことが多いですが、これもその一つです。

※写真はアミ子。外作業のお坊さんを眺めながら日向ぼっこを楽しみます。

住職代理 無聖(むしょう)